徳島県は海陽町で開催されたOMM LITE/BIKEに参加してきました。
大阪からはるばる200km以上を移動し2泊3日の大イベントです。
OMMとは?
OMM(Original Mountain Marathon)とはイギリスを発祥とした山岳をメインとしたレースのことで、地図やコンパスを頼りに決められたチェックポイントを通り、ゴールへと向かいます。基本的には2日間で行われ、夜には自ら担いだテントなどで野営をするなど過酷なレースとなっています。
今回参加したOMM LITE/BIKEとは?
OMM(本選と呼ばれるもの)は野営が必須、持てる食料なども制限があったりするのですが、OMM LITE/BIKEは宿泊施設が自由で、2日あるレースの間のフリータイムも長く自由に設定されています。食料などもレース中に自由に購入することができるので、比較的緩めのレース設定なっている、まさしく”LITE”といる内容になっています。LITEはラン(走行)、BIKEは自転車で行われ、私はLITEに参加しました。
主なスケジュールは以下の通りです。
Day 1 (大会前夜) |
事前受付、テントの設営など。 明日の大会に向けて作戦会議を行います。 |
---|---|
Day 2 (大会1日目) |
10時より大会スタート。 15時までの5時間が競技時間です。 |
Day 3 (大会2日目) |
9時よりスタート。 14時までの4時間が競技時間です。 |
DAY 1(大会前日)
大会前日は、お昼に大阪を出発しながらも5時間以上を費やしやっとのことでメイン会場となるまぜのおかオートキャンプ場に到着。
受付で翌日のレースの説明と必要な書類を受け取り、早々とベースキャンプ作りに取り掛かります。辺りは真っ暗な上、風も強く四苦八苦しましたがヘッドライトを頼りになんとかタープとテントを設営。
そしてヘトヘトになってやっと夕食を(レトルトのカレー)、も風が強く米が冷たい、冷たすぎる。
DAY 2(大会1日目)
夜も風が強く、終始テントを揺らす音で中々寝付くことができませんでしたが、朝6時くらいに目が覚めると眠気も吹き飛ぶほどの空は快晴。
早速、朝ごはんを食べ、作戦会議です。
海陽町の山、海、町と全てのフィールドを使用して、地図上に記載されているポイントへ地図とコンパスだけを頼りに向かいます。
向かった先にフラッグと電子タグを認識する装置があるので、タグを近づけることで点数が加算されていくシステムです。
どれだけ点数が稼げるか、制限時間(1日目は5時間)と効率の良いルートを照らし合わせながら計画を練ります。
・・・と言っても初参加の私たちにとってはノウハウが全くないので、取り合えず行けるとこまで行く!が作戦となりました(笑)
レーススタート前、いよいよ始まります。
レースがスタートすると、皆さん一斉に走り出し、各方向に散らばって行きます。
私たちは漁港を進むルートを選択しました。初めは何となく他の人についていく形で最初のポイントを発見。
2ポイント目までは多少時間が掛かるも、順調に発見。
漁港を抜けると、池の周りを沿うように進み、さらに進むと海が見える高台に。
海沿いに佇む街ならではの自然が満喫できました。
しかしこの後、初心者らしく失敗をしてしまいます。
一度諦めたポイントを別のルートで試みようとし、
さらにそのルートは地図上は無いところを進むものでした。
海岸沿いを北上した所にあるポイントへは、まさに断崖絶壁を
進むルート。横には海が壮大に広がり、今にも飲み込まれそうな状態に。
そして岸壁を進むにつれ、道は狭まってき、遂に立ち往生に。
もちろん、地図に無いルートを進んでいるため現在位置が分からなくなってしまいます。
仕方無く、岸壁をよじ登ります。そして、とにかく山の尾根を目指し道の無い道を不安に駆られながら進むと奇跡的に見覚えのある場所に。
まさにあと少しで遭難しかける所でした。
同じエリアで1、2時間ロスし、精神的な疲労もあってその日はもうゴールにたどり着くのがやっととなってしまいました。
15時に到着後は近くの温泉で汗を流し、夜は昼間の死闘を振り返り。
焚き火を見ながらまったりとくつろぎました。
DAY 3(大会2日目)
大会2日目は朝から雲がかった空。
スタート時間が前日よりも1時間早いことに直前になって気付き、慌てて準備するハプニングもありました。
前日の反省を生かし、この日は比較的安全なルートを通りポイントを稼ぐことに。
海陽町の街並み、砂浜をメインに進み何とかゴール。
二日間の合計ポイントは残念ながら伸びませんでしたが、
2泊3日のイベントは無事に終了しました。
十何年ぶりというテント泊に加え、日中はハードに動くという過酷な3日でしたが、
初めてのこともたくさんあり、濃縮された良い経験となりました。